大陸移動説の国語テスト地図の形は、なぜ合う

A4・横向き/1枚目が問題、2枚目が答えです
大陸移動説の基本データ
| テーマ | 南アメリカとアフリカは、なぜ形が合うのか |
|---|---|
| となえた人 | アルフレート・ウェゲナー(1880年〜1930年) |
| 発表 | 1912年1月6日、フランクフルトの地質学会で |
| 本 | 1915年『大陸と海洋の起源』 |
| みとめられた時期 | 1960年代(ウェゲナーの死から約30年後) |
世界地図を見ると、南アメリカ大陸の東側と、アフリカ大陸の西側は、形がぴったり合いそうに見えます。気づいた人は昔からいました。けれども「かつては一つだった」と本気で主張したのは、ウェゲナーが初めてでした。1912年のことです。学者たちは、誰も信じませんでした。このテストでは、二つの大陸そのものに語らせています。
証拠は、たしかにあった
ウェゲナーが集めた証拠は、一つではありませんでした。まず海岸線の形。南アメリカの東側とアフリカの西側が、ジグソーパズルのように合います。
次に化石です。二つの大陸から、同じ生物の化石が出土します。しかもその生物は、海を泳いで渡れません。船もない時代に、どうやって海を越えたのか。
さらに氷河の痕跡。現在は暑い土地なのに、大昔に氷で覆われた跡が、南アメリカにもアフリカにも残っています。そして山脈。両方の山が同じ岩石でできていました。一本の山脈が、切れて二つに分かれたように見えたのです。
ウェゲナーは、昔ひとつだったこの大陸を「パンゲア」と名づけました。
それでも、信じてもらえなかった
学者たちは認めませんでした。理由は一つです。あれほど重い大陸を、何の力が動かしたのか——ウェゲナーが答えられなかったからです。
ウェゲナー自身は、地球の自転による力だと考えていました。けれども計算してみると、まったく足りません。岩一つ動かせない力でした。
おまけにウェゲナーは、地質の専門家ではありませんでした。気象の研究者です。「畑違いの人間の思いつきだ」と退けられました。
三十年後に、海の底から答えが出た
ウェゲナーは、認められないまま亡くなります。1930年、グリーンランドの氷の上でした。五十歳でした。
答えが出たのは、それから約三十年後です。海底を調べる技術が進み、分かったことがありました。海底が少しずつ広がっていたのです。1960年、ヘスという学者が示しました。
大陸を動かす力は、自転ではなく海底にありました。ウェゲナーが間違っていたのではありません。海底を調べる手段が、まだなかっただけでした。
大陸移動説の年表
| 1880年 | ウェゲナー、ドイツに生まれる |
|---|---|
| 1912年1月6日 | フランクフルトの地質学会で、大陸移動説を発表 |
| 1915年 | 『大陸と海洋の起源』を出す |
| 1930年 | グリーンランドで亡くなる。認められないままだった |
| 1960年 | ヘスが海洋底拡大説を示す。ウェゲナーの考えが正しかったと判明 |
大陸移動説のテスト(小学6年生用)
印刷せずに、この画面のまま読んで答えることもできます。 答えはいちばん下にあります。
読みもの
南アメリカ大陸と アフリカ大陸が興味深い話をしています。少しのぞいてみましょう。
南=南アメリカ大陸 ア=アフリカ大陸
南「なあアフリカ。お前とおれ、形がぴったり合わへんか?」
ア「は?」
南「地図を見てみい。おれの右がわと、お前の左がわや」
ア「…………言われてみたら、合うな」
南「多分やけど…………昔はくっついとったんやと思うんや」
ア「そんなわけないやろ。間に大きな海があるんやで」
南「わしだって、お前とくっついとったなんて考えたくない。……ほな聞くけど、おれのところから出る昔の生き物の化石、お前のところからも出るやろ」
ア「出るな」
南「あれ、海を泳げへん生き物やで。どうやってわたったんや」
ア「…………船にでも乗ったんやろ」
南「そんな昔に船なんかなかったわ」
南「それだけやない。おれのところにもお前のところにも、昔、氷におおわれたあとが残っとる」
ア「今は暑いのにか?」
南「せや。二つの大陸がくっついていて、もっと南にあったと考えたら、話が合うやろ」
ア「…………」
南「しかもやな、おれの山と、お前の山。同じ石でできとるらしいで。つまり、一つの山が二つに分かれたってことや」
ア「…………たまたまやろ」
ア「ほな聞くけど、だれがおれたちをバラバラに離したんや」
南「…………」
ア「こんな重たいもん、何の力で動くんや。言うてみい」
南「…………」
この話を初めてしたのは、ウェゲナーという人です。今から百年ほど前のことでした。
学者たちは、誰もウェゲナーの言うことを信じませんでした。なぜなら、大陸が動くことをウェゲナーが説明できなかったからです。おまけにウェゲナーは、地面の学者ではなく、天気の学者でした。
結局、ウェゲナーは、誰にも認められないまま、北の氷の上で亡くなりました。五十歳でした。それから三十年後、海の底を調べる道具ができました。海の底が少しずつ広がっていて、大陸はその上に乗って動いていたことが判明したのです。ウェゲナーがまちがっていたのではなく、海の底を調べる道具が、まだなかっただけだったのです。
えらぶ問題
ウェゲナーの説が、学者たちに信じてもらえなかったのはなぜですか。次のうち、文章に合うものはどれですか?選んで○をつけましょう。
- ①二つの大陸の形が合うという話が、作り話だったから
- ②大陸を動かす力を、説明できなかったから
- ③海の底を調べる道具を、こわしてしまったから
書く問題
あとの10個から言葉を選んで( )に入れ、文章全体をまとめましょう。 【力 氷 色 海の底 化石 くっついて 形 広がって はなれて 石】 南アメリカ大陸とアフリカ大陸は、地図で見ると( ① )がぴったり合います。二つの大陸からは、海をわたれない生き物の( ② )が出てきます。昔( ③ )におおわれたあとも、どちらにも残っていました。山をつくる( ④ )も同じでした。ウェゲナーは、二つの大陸は昔( ⑤ )いたと考えました。けれども学者たちは信じませんでした。大陸を動かす( ⑥ )を説明できなかったからです。三十年後、( ⑦ )を調べる道具ができて、海の底が( ⑧ )いることが分かりました。
漢字の問題
漢字に直して書きましょう。
- ⑴せいかく
- ⑵ふたたび
- ⑶こうぞう
答えを見る
えらぶ問題 ②
書く問題⑴①形 ②化石 ③氷 ④石 ⑤くっついて ⑥力 ⑦海の底 ⑧広がって
漢字⑴性格 ⑵再び ⑶構造
書く問題は、答えと言葉づかいがちがっても、 意味が合っていれば○にしてあげてください。
プリントの見本

A4サイズ・横向きで印刷してお使いください。
A4・横向き/1枚目が問題、2枚目が答えです
もっと知りたい 大陸移動説のこと
ウェゲナーは、天気の学者だった
気球に乗って大気を観測する研究者でした。地質の専門家ではなかったことが、信じてもらえなかった理由の一つです。
「パンゲア」は、ウェゲナーが付けた名前
ギリシャ語で「すべての大地」という意味です。かつて一つだった大陸に、ウェゲナー自身が命名しました。
答えが出たのは、死んでから三十年後
ウェゲナーは、自分の考えが正しかったことを、生きているうちに知ることができませんでした。
👨👩👧 おうちの方へ
この回で読んでほしいのは「証拠は揃っていたのに、なぜ信じてもらえなかったのか」です。答えは「仕組みを説明できなかったから」。正しいことを言っていても、説明できなければ通らない——大人にも刺さる話だと思います。