なぜ戦国武将で国語テスト?「好き」から始まる読解力

「読みなさい」で読む子は、いない

「本を読みなさい」と言って、すすんで読むようになった子を、ドリパパは見たことがありません。子どもが文章を読むのは、その先に「知りたいこと」があるときだけです。

このサイトの国語テストの第1弾を「戦国武将シリーズ」にしたのは、そのためです。刀、鉄砲、お城、忍者。子ども(特に小学校低学年)が目を輝かせる材料が、戦国時代にはそろっています。いまは動物や生き物を題材にしたシリーズもあります。入口は、その子の「好き」ならなんでもいいのです。

きっかけは、私がやっていたゲームでした

このサイトを作りはじめたきっかけは、うちの子どもです。 ただ、はじまりは教育とはまったく関係のないところでした。

私が『戦国無双』というゲームをやっていました。武将が刀を振るって、 大軍のなかへ突っこんでいく——そういうゲームです。 となりで見ていた子どもが、そのキャラクターに魅力を感じたようで、 「やってみたい」と言い出しました。

それから、一緒にやるようになりました。 しばらくすると、子どもは出てくる武将の名前を全部覚えていました。誰が誰の家来で、どの戦いで何が起きたのか。ゲームの中の話とはいえ、 シナリオごと頭に入っているのです。

変化はゲームの外にも出ました。 「このお城、行ってみたい」と言うようになったのです。 実際に何度か、城へ出かけました。

そして夏休みの自由研究では、室町時代・安土桃山時代・江戸時代の年表を自分で作っていました。誰にも言われていません。

文章が読めないのではありませんでした。読みたい文章ではなかっただけです。それなら、読みたくなる題材で問題を作ればいい——そう考えて、 最初の1枚を作りました。織田信長のテストです。

同じことが、三国志でも起きました

その後、同じ会社の『真・三國無双』というゲームもやるようになりました。 すると、今度は三国志のキャラクターと、その時代背景に夢中になりました。

戦国時代のときとまったく同じ順番です。 キャラクターを好きになる → 名前と関係を覚える → その時代を知りたくなる。

ここで気づいたことがあります。入口はゲームでもマンガでもかまわない、ということです。 「ゲームばかりして」と言いたくなる気持ちは分かりますが、 うちの場合、そのゲームが日本史と中国史への入口になりました。

大事なのは、入口の種類ではなく、その先に進む道があるかどうかです。 城に行く、年表を作る、本を読む、テストを解く—— その道を用意しておくのが、親の役目なのだと思っています。

物語には「型」がある

テストの文章は、ただの偉人の説明文にしていません。それぞれの武将の一生から、子どもの心が動く「物語の型」を選んで書いています。

「勉強させられている」のではなく「おもしろい話を読んだら、たまたま問題が付いていた」。この順番が大事だと考えています。

テストのあとの「30秒の会話」が一番効く

丸つけが終わったら、点数の話はそこそこに、ひとつだけ聞いてみてください。

「この人のどこがすごいと思った?」

正解はありません。「鉄砲を使ったところ」でも「ばかとよばれてもへっちゃらなところ」でも、子どもが文章から自分の言葉を取り出せたら、それが読解力の芽です。国語の力は、問題を解いた枚数よりも、読んだあとの会話の回数で伸びる——ドリパパはそう考えて、テストを1枚ずつ作っています。

うまくいかなかったことも書いておきます

うまくいった話ばかり書いてきましたが、失敗もありました。

調子に乗って、1日に何枚も渡した時期があります。すると、途中で集中が切れて雑になり、次の日から「今日はいい」と言われるようになりました。量を増やしたとたんに続かなくなったのです。今は、本人がもっとやりたいと言っても1枚でやめています。

題材選びでも外しました。有名だからと思って選んだ武将で、まったく食いつかなかったことがあります。逆に、こちらが地味だと思っていた武将のほうが「この人おもしろい」と言われました。

結局、親が「これがいいはず」と決めるより、本人に選ばせたほうがうまくいきます。だからサイトでも、一覧から自分で選べる形にしています。

武将のあとに、動物シリーズを作った理由

戦国武将シリーズを12人分作ったあと、かわいい動物シリーズを作りました。

歴史に興味を持つ子ばかりではないからです。刀や戦の話が苦手な子もいます。そういう子には、シマエナガやカモノハシのほうが入口として自然です。

その後、小学3・4年生向けにすごい生き物シリーズも作りました。 シャチやカブトガニなど、「どうしてそうなっているの?」を順に追う説明文です。 歴史が苦手でも、説明文の練習はできます。

大事なのは戦国時代であることではなく、その子が読みたくなる題材であることでした。いまは6シリーズ・全47枚あります。これからも増やしていくつもりです。

まずは1枚、お子さんの「推し」から

戦国武将シリーズには14人の武将がいます。大河ドラマで見た人、ゲームで知った人、名前がかっこいい人。入口はなんでもOKです。ぜんぶ無料なので、まずは1枚から。

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