音読が国語の力をのばす理由毎日3分、家でできる読解力トレーニング
「うちの子、教科書はスラスラ読めるのに、テストの読み取りになると点が取れない」。これは、たくさんの保護者の方から聞く悩みです。じつは、その差をうめる一番の近道が音読です。特別な教材も、長い時間もいりません。毎日3分でいいのです。ここでは、なぜ音読が効くのか、そして家で無理なく続けるコツを、ドリパパの経験からお伝えします。
なぜ「声に出して読む」と力がつくのか
黙って読むとき、子どもは知らず知らずのうちに、読みにくいところを目で飛ばしてしまいます。「なんとなく分かった気」で先に進んでしまうのです。ところが声に出すと、一文字も飛ばせません。読めない漢字、意味の分からない言葉、区切りのおかしいところが、その場ではっきりします。
音読には、大きく3つの効果があります。
- 読解力:文の区切り(「、」「。」)を意識して読むことで、意味のまとまりをつかむ力がつきます。
- 漢字・語い:目・口・耳を同時に使うので、漢字や言葉が記おくに残りやすくなります。
- 集中力:声を出し続けるには集中がいります。短い時間でも「読み切る」経験が、学習の土台になります。
うちで実際に起きたこと
音読の効果を実感したのは、テストを作りはじめてしばらく経ってからでした。
同じ形式のテストなのに、日によって出来がばらつく時期がありました。よく見ていると、点が取れなかった日はいつも、黙って読んですぐ問題に入っていました。逆によくできた日は、なぜか声に出して読んでいたのです。
試しに「まず一回、声に出して読んでみて」と決めてから始めるようにしました。すると、記述問題の取りこぼしが目に見えて減りました。とくに「本文には書いてあるのに答えられない」というもったいない間違いが、ほとんどなくなったのです。
本人にたずねたら「読んでないところがあった」と言っていました。黙読だと、目が文字の上をすべって、読んだつもりになっていたわけです。声に出すと、すべることができません。音読は、読み飛ばしを物理的に防いでくれます。
ただし、毎回できたわけではありません。疲れている日は「めんどくさい」と言われます。そういう日は無理強いせず、親が代わりに読んであげることにしました。それでも効果はありました。大事なのは声を出すこと自体より、文章を一度きちんと通すことのようです。
家で続ける3つのコツ
音読は「毎日続くかどうか」がすべてです。がんばりすぎないための工夫を3つ紹介します。
- ①長さは「1ページ」か「3分」まで。長いと親子ともにイヤになります。短く終えて「もう終わり?」くらいがちょうどいい量です。
- ②同じ文章を3回くり返す。1回目はつっかえても、3回目にはスラスラ読めます。この「できた!」の実感が、次の日の音読につながります。
- ③時間を決めて習慣にする。「夕ごはんの前」「おふろのあと」など、毎日の同じタイミングにくっつけると続きます。
親の声かけは「ダメ出し」より「実況」
つい「そこ、読み方違うよ」と直したくなりますが、ダメ出しが続くと子どもは音読が嫌いになります。おすすめは、間違いを一つひとつ直すのではなく、良かったところを実況することです。
「今の『、』のところ、ちゃんと止まれたね」
読みまちがえた漢字は、その場で正解を1回言ってあげて、さらりと流すだけで十分です。大切なのは、正しく読ませることより、明日も読みたくなる気持ちを残すことです。
音読の「次の一歩」に、国語テストを
音読で「読む」ことに慣れてきたら、次は「読んで、答える」練習です。ドリパパの国語テストは、子どもが夢中になれる戦国武将の物語を読んで、かんたんな問題に答える形になっています。まず音読で本文を1回読んでから問題に取り組むと、読み取りの力がぐんとのびます。すべて無料なので、音読の相棒として気軽に使ってみてください。