読解力は「丸つけのあと」にのびる点数より大事な、親の声かけ3つのコツ

国語の読解力は、なかなか点数に表れにくく、「どう教えたらいいか分からない」と感じている保護者の方は多いと思います。じつは、読解力がのびる一番のチャンスは、問題を解いている最中ではなく、丸つけをしたあとにあります。ここでは、テストのあとの関わり方を、3つのコツにまとめました。

コツ① 記述問題は「バツにしない」

「書いて答える問題」で、答えが模範解答と一字一句同じになることは、まずありません。ここで大事なのは、正解と違っても、意味が合っていれば○にすることです。

たとえば答えが「にげられなくなるから」で、子どもが「もうにげられないから」と書いていたら、これは○です。言葉づかいより、「文章のどこを根きょにしたか」が合っているかを見てあげてください。バツばかりだと、子どもは「書くのはこわい」と感じ、記述をきらいになってしまいます。

これは、自分が失敗して気づいたことです。

テストを作りはじめたころ、模範解答と違う答えに赤ペンでバツをつけていました。ある日、子どもが「書いてもどうせバツになる」と言って、記述問題を空欄のまま出してきたのです。書けないのではなく、書くのをやめてしまった。

そこから、意味が合っていれば○にするようにしました。答えが「にげられなくなるから」で、子どもが「もうにげられないから」と書いていたら、これは○です。すると、また書くようになりました。空欄はなくなりました。

記述問題でバツをつけるのは、書く気そのものを折る危険があります。表現の細かい違いを直すのは、まず書けるようになってからで十分です。だから答えのページにも「意味が合っていれば○」と入れています。

コツ② まちがえたら「本文にもどる」

答えがまちがっていたとき、いきなり正解を教えるのはもったいないです。かわりに、こう聞いてみてください。

「答えが書いてありそうなところ、本文のどこかな?」

読解問題の答えは、ほとんどが本文の中にあります。自分で本文にもどって、答えのもとになる一文を見つけられたら、それが読解力そのものです。「探して、見つける」経験をくり返すうちに、読み取りの力は着実についていきます。

コツ③ 「30秒の感想トーク」で終わる

丸つけが終わったら、点数の話はそこそこにして、最後にひとつだけ聞いてみてください。答えのない、感想の質問です。

子どもが文章から自分の言葉を取り出して話せたら、それは「読んで、考えた」証こです。この30秒の会話が、じつは一番読解力をのばします。

やってしまいがちな、逆効果の声かけ

自分が言ってしまって、失敗した言葉をいくつか挙げておきます。

「ちゃんと読んだ?」——これは責めているのと同じでした。子どもは「読んだ」としか答えられません。代わりに「どこに書いてあった?」と聞くと、本文を探しはじめます。同じことを聞いているのに、反応がまったく違いました。

「なんでわからないの?」——理由を答えられる子はいません。黙りこませるだけでした。

「前もまちがえたよね」——覚えていることを示したつもりでしたが、本人にとっては過去の失敗を持ち出されただけです。次から間違いを隠すようになりかけました。

逆に効いたのは、正解したときに「どうやってわかったの?」と聞くことでした。「ここに書いてあったから」と説明できたとき、本人が自分のやり方を自覚します。丸つけのあとに一つだけ聞くなら、これが一番いいと感じています。

点数は「今日の記録」、力は「積み重ね」

1枚のテストの点数は、あくまでその日の記録です。大切なのは、読んだ回数、本文にもどった回数、感想を話した回数の積み重ね。国語の力は、そうやってゆっくり育ちます。ドリパパの国語テストは、子どもが夢中になれる戦国武将の物語を題材に、選たく問題・記述問題・漢字をバランスよく入れています。丸つけのあとの会話のきっかけとして、ぜひ無料で使ってみてください。

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